2019年3月2日土曜日

蜂蜜の蜜源の花を知る1:アカシアとニセアカシア

 蜂蜜を知るにあたり,蜜源の花に関しても少しずつ知っていきたいと思いました.

 今回は,その第一弾って事で,アカシアの木に関して調べてみたいと思います.

 日本でよく見かける単花蜜といえば,レンゲとアカシアかと思います.レンゲはなんとなくイメージができるけど,アカシアってよくわからんな!って思ったので,アカシアに関して先ずは調べてみました.

 調べ始めて最初に驚いたのは,日本語で一般的に言う” アカシア” は,” ニセアカシア” と呼ばれる植物で,” アカシア” ではない!って言うことです.

アカシア

先ずは” アカシア” について見ていきます.海外産の蜂蜜でアカシアというときには,ほんとうの意味での” アカシア” を指します.
 アカシアは,世界でおおよそ1350 種類ほどが存在しており,オーストラリアが原産のマメ科アカシア属の常緑樹です.オーストラリアからアフリカでよく見かける熱帯から温帯を好む植物です.日本でもいくつかの種類は育つようですが,耐寒性が弱いようで,関東よりも北部では育たない植物のようです.特に日光が多い場所で育ちやすく,土壌は荒いところでも育ちやすいみたいです.
 写真のような感じの木のようで,背の低いもので3m程度,大きいものは10m を超えるような植物になるようです.

 上の写真のようなクラスタ状で黄色,淡黄,濃黄などの花を咲かせる植物です.開花時期はいくつかあるようですが,主には3-4 月頃に咲く花で,物によっては5-6 月というものもあるようです.

ニセアカシア

北アメリア原産のマメ科の落葉樹です.繁殖力が非常に強い植物で,根から新しい芽を出したり,切り株からも新芽を出すような生命力の木です.生命力が強すぎることもあり,現在では,日本の侵略的外来種ワースト100 にも名前が上がっている植物です.(調べた感じでは,侵略的外来種に登録されている事に異を唱える方も多いようです.)
 日本には,明治7 年頃に輸入されました.輸入当時は,砂防用,土地改良用,飼料用に用いる目的で取り入れられた経緯があるようです." アカシア" と比べると耐寒性にも優れ,北海道などでも育つ植物です.一般的に日本語でアカシアと言う場合には,このニセアカシアを指すことが多いようで,アカシアの蜂蜜に関しても,このニセアカシアの蜜が多いようです.北海道産のアカシアの蜂蜜が多いのもこのへんに由来するみたいです.
上のような白い花がクラスタ状に咲くようです.アカシアの花と比べるとかなり大きい花のようです.20-25mと,アカシアの木と比べると少し大きい樹木であることがわかります.白以外に,ピンク色や薄紅色の花もあるみたいです.
アカシアの蜂蜜はよく見かけますが,ネット上で探していると,希少種と書かれていることも多く,なぜだろう?って思ってましたが,ニセアカシアの花はおおよそ7日程度しか開花していない花なので,希少価値があるみたいです.また,
 
 ニセアカシアの花は,天ぷらやホワイトリカーに漬け込んだアカシア酒として利用されることも多いようです.一方で,樹皮や葉っぱなどには毒性があるため,食用には適さないようです.

 アカシアの蜂蜜は癖が少ないことが特徴で,多くの人に受け入れられやすい傾向にあります.また,ブドウ糖成分が少ないことから結晶化しにくい蜂蜜の一つのようです.

最後に
 私自身,アカシア,ニセアカシア共に見たことが無い(と,思う)ので,写真は自分で撮ったものではありません.上の写真はwikipedia 等でpublic domain のライセンスなものを持ってきています.

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