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2022年2月23日水曜日

蜜源植物:理科の実験:ガーベラの花を顕微鏡で見てみた

  今日は、蜂蜜のネタではなく、蜜源植物を顕微鏡で見てみたシリーズです。今日見る蜜源植物は、ガーベラです。ガーベラは、とても優秀な蜜源植物と言うわけではななさそうですが、一般的な蜜源植物の一つです。ただ、開花時期が4月から10月ころまでと期間が長いため、植え方によっては安定的に蜜源の一角を担うことができると思われます。


 写真は載せてありますが、今回の写真は動画から撮ってきたので、ちょっと見にくいです。この記事の最深部に実際に動画撮影した動画をyoutube に上げたものをリンクしておきますので、興味ある方はそちらできれいな画質で見てください。

 今回観察した花はこれです。周りの方の花びらは既に茶色になっていて観賞用としては少し時間が経った雰囲気を感じてしまいます。カラーリリーの花粉を顕微鏡で観察したときにも、ちょうど花が見頃の頃よりも、もう少しで観賞用植物としての役目を終わらせてしまうな〜って頃のほうが花粉がきれいに見えました。なので、これくらいで、別の用途があるのはとても嬉しいことです。
 花の構造としては、最外縁から濃いピンク色のあたりまでの花びら部分、そして黄色い花びらのように見える部分、そして真ん中の黄緑色の部分に分類することができそうです。

 まずは、花びらの部分です。ちょっと見にくいですが、きれいなピンク色で結構キメが細かいのがわかります。植物の細胞は結構キメが細かいのが多いのでしょうか。



 そして、花びらについている魚卵のような黄色いものが見れました。


 もう少し見やすいカットももう一枚。


 これは、花粉ではないかと思います。サプリメントでこんな形のものを見たことがありますね。真球ではありませんし、ラグビーボールでもなく、テトラポット型の紅茶のティーパックとかの形に似ていると思いました。

 次に見えてくるのは、黄色い部分です。実は、これ黄色い花びらのように見えてましたが、雄しべが大量についてました。外側から最深部を目指してやってきた昆虫が、この雄しべゾーンを移動したときに体につけて最深部へ到達したときに受粉するイメージなのでしょうか。また、ミツバチが、体や足の花粉玉を作るのに丁度いいようにも見えました。


 別カットではこんな感じに見えてます。


 雄しべの先っぽが割れて、その中から花粉が湧き出しているのがよくわかります。なので、開花直後のガーベラの花では花粉がついていないかもしれません。きれいに咲いているところで、ピンセットで引っこ抜いたりするのは可愛そうですし、まだやったことがありません。

 最後は、ど真ん中の最深部のあたりを見ていくことにします。実は、もっとシンプルかと思っていました。最初見たときはちょっとドキッとしました。杉の葉なんかを思い出させるような構造になっています。




 おそらく、このブラシ状のもので、最深部まで花粉を体につけて入ってきた昆虫から花粉を濾し取るような機能になっているのではないかと思います。


 おそらく、花粉を持ってきた顕微鏡人間が持ち込んだと思われる花粉です。



 杉の葉のような部分をズームにしてみたところです。

 以上が、今回ガーベラを顕微鏡で観察してみた観察日記です。花粉の観察をたくさんすることで、経験値的に、蜂蜜を顕微鏡で観察したときに入っているような花粉がどんな植物なのか想像できたら、季節なんかに夢を広げることができるのではないかなって思っています。

 最後に、今回の観察日記のために撮影した動画をyoutube にアップしていますので、そのリンクを張っておきます。

 ↓ がV1 別の顕微鏡で観察したものです。冷凍前のガーベラの花を見てますwww












2021年9月2日木曜日

金沢里山純粋はちみつ:アカシア:テースティングとアカシアのハチミツについて考える

  今回食べてみた蜂蜜は、こちらです。

アカシアのハチミツは、日本でもかなりポピュラーな蜂蜜の一つではないでしょうか。おそらく、蜂蜜売り場の前を通ったら一種類くらいはアカシアのハチミツがあるのではないかと思います。国連食糧農業機関(FAO)でも主要蜜源として紹介されていて世界的にもポピュラーは蜂蜜と言っていいと思われます。 



 石川県野々市市の養蜂場である、御園養蜂さんのアカシアの蜂蜜です。私は御園養蜂さんを知っているわけではありませんが、確か御園養蜂さんの蜂蜜を数本持っているかと思います。この蜂蜜には、金沢里山純粋はちみつと書いてあり、金沢市の犀川上流域で採蜜された蜂蜜のようです。

 写真は、石川県・富山県・岐阜県・福井県あたりが入っている写真です。上側が能登半島、下側が岐阜県の飛騨高山が縦に並んでいます。

 採蜜地に関しては、金沢市犀川上流域となっております。下の地図は、金沢市を拡大してみました。金沢市中心部には、浅野川と犀川があります。左上に金沢城があり、お城を挟むように2 本の大きな川が流れているイメージです。また金沢城の横には3 庭園のひとつである兼六園なんかもあります。犀川の上流域となっているので、支流がたくさんあるように見え、どの川かわかりませんが、地図を見てて名前が変わってなさそうな(目視で)は、真ん中の下側にある丸いあたりなのかな?って感じですね。いずれにしても、このあたりは、他の支流であっても山の中にあるイメージで間違いないのではないかとおもいます。

  では、次にアカシアってどんな植物なのか見ていこうかと思います。

 実は、日本でアカシアのハチミツと呼ばれている蜂蜜の蜜源は上の白い花、ニセアカシアを指すことが多いです。別名ハリエンジュなどともいい、葉っぱなのかな?が、アカシアに似ていることから、名前がつけられました。ハリエンジュという名前は、このニセアカシアにはトゲがあることから、ハリエンジュという名前になったらしいです。ちなみに、下のような黄色い花を咲かせるのが、本当のアカシアで、花の雰囲気は明らかに別植物です。

 結構背の高くなる樹木のようで25mを超えるような木に成長することもあるようです。根っこには細菌が居るため、荒れた土壌でも育つことができる植物です。


 樹皮や葉っぱなどには人体に有毒な成分が含まれているので食べれないです。一方で、花の部分は食用されるようで、天ぷらや砂糖漬けにして食べることがあるみたいです。 5 月から6 月頃に開花する植物で、その後豆ができます。ちなみに、豆の部分にも毒性があるようで、食べることができず、花の間だけ食べれるようです。

 ニセアカシアは、明治初期の1870 年代に日本に持ち込まれた外来種です。現在では、北は北海道から南は沖縄まで日本でニセアカシアを見ることができない都道府県は無いようです。原産国は北米で、アジアやヨーロッパにも持ち込まれました。ヨーロッパへの経路はおそらくユーラシア大陸経由ではなく大西洋経由ではないかと思いますが。

 日本に持ち込まれた理由としては、たくさんの理由がありそうですが、主なところでは次の3 つかと思います。まずは、砂防の目的。次は、土壌改良。最後が観賞用です。砂防であったり土壌改善のために持ち込まれたこともあり、山里のみならず山奥ですら植樹されている樹木のようです。また、観賞用としても持ち込まれているのため、河川の近くや街路樹としても利用されています。もちろん、蜂蜜の蜜源としての用途も期待されてきました。
 様々な用途の目的で持ち込まれたニセアカシアですが、決していいことだけでもありません。最も困ったことは、その繁殖力の強さです。ニセアカシアは、切り落とされて切り株の状態になったとしても、根付近からまた葉っぱが生えてきます。明確にニセアカシアが原因とまで特定できているのかはわかりませんが、松林や柳林はニセアカシアの繁殖で減っているようです。また、風には弱く、強風で倒木してしまうこともあるみたいです。比較的多くの国で特定外来種の扱いを受けており、日本の侵略的外来種ワースト100 にも登録されている植物です。
 特に山形県のあたりでは、ニセアカシアの開花時期とメロンの開花時期が近いようで、受粉のための昆虫の取り合いが発せいるような問題も起きているようです。
 多くの国では、良くないイメージも持たれ始めているニセアカシアですが、共存の道を行く国もあるようです。フランスなどでは、蜜源として使うだけではなく、炭の材料としても利用されているようです。また、原産地に近いカナダなどでは、沸アカシアの環境への影響は限定的でそれほど大きなインパクトは無いと考えている国もあるようです。

 長くなりましたが、本題の金沢里山純粋はちみつのテースティングに入ります。
改めて下のような蜂蜜です。

次に側面から見てみます。下の方には白っぽい結晶が溜まっているのがわかります。一方で、液状のところに関してはとろみは有るもののそこまで結晶といった雰囲気はありません。また、結晶の部分も完全に結晶化しているわけではなく水分を多く含んだドロドロの状態のようです。


 蓋を開けたときに最初に感じた香りは、キウイフルーツなどを感じさせるようなフルーティーで強い花の香です。

 一方で、食べてみた感じは、すごく優しい甘さが最初に口の中に広がります。蜂蜜の中には、喉にへばりつき喉を焼くような強烈なインパクトの甘みを持った蜂蜜もあります。しかし、アカシアの甘みはすごく優しくて丸い甘みです。また、酸味や逃げ味の雰囲気は全く感じられないです。そして、やはり花の香が花の中いっぱいに広がる蜂蜜です。


今回は、アカシアのハチミツを見ていきました。今回はアカシアの蜂蜜そのものもそうですが、それ以上にアカシアという樹木に注目してみました。今後は、蜂蜜だけではなく、その蜂蜜ができる環境や蜜源そのものにも注目していきたいと思っています。

2021 年までに購入したハチミツコレクションの紹介:一部発掘漏れしている

  2021 年に、ハチミツコレクションが200 本を超えた。今まで、よく使うハチミツとかの紹介はしてきたけど、全部のハチミツコレクションを紹介したことはなかったので、順番に紹介していこうかと思う。  動画は、2022 年の1 月に録画したが、編集してたら半年が経ちました。 先ず...