2021年9月28日火曜日

ペアリング:北海道産 百花蜜を卵なしのホットケーキに合わせてみた

 今日はペアリングシリーズです。

 

 京都府京都市に店舗を持っておられるはちみつ屋さん、金市商店(ミール・ミィ)さんの北海道産百花蜜を、自分で焼いたホットケーキに合わせてみました。ミール・ミィさんのハチミツは、百貨店とかでも取り扱われており、信頼性が高いハチミツです。また、いろんなはちみつ屋さんや養蜂家さんも、あそこはスゴイよねっておっしゃるくらい、同業者の方からも信頼されているはちみつ屋さんです。(同業者の方からも信頼性が高いの下りは、そんなにサンプル数が多い訳ではありません。)ちなみに、ミール・ミィさんは、養蜂自体はなさっておられないです。

 北海道は面積も広く自然も豊かなため、北海道産のハチミツは多く、単花蜜や百花蜜ともに様々なはちみつ屋さんで売られています。

 側面から見ると、全然結晶化していない事がわかります。この蜂蜜は、まだ一冬超えていませんしまだわかりませんが、そんなに結晶化していないですね。また、色に関しても、春の代表的なハチミツとかと比べると濃い目の色な印象が強いですね。春やからって全てがアカシアのような蜜では無いと思いますが。何が入っているかとかまでは見た目だけではわかりません。

 この蜂蜜は、仕事の時にタンプラーに紅茶とかをいれて持っていく時にディースプーンいっぱい溶かして飲んでいます。このハチミツのいいところは、形状かと思います。タンプラーに入れる時にはチューブ状やとかなり入れやすさを感じます。また、朝の忙しい時間に瓶からやと衛生面をウルトラ気をつける必要がありますが、この形状やと、その日飲む分くらいの衛生に気をつければOK なので、そのへんがいいです。それと、このハチミツはと言うか、金市商店さんのハチミツ全般的に言えることですが、物の割には安いです。特にこのハチミツ1本で2千円台で買え、決して安いわけではありませんが、気をつけて作られたハチミツの中では、まだ買いやすいかな〜って思えるのも毎日使うのには様々と安心です。味はしっかりしていて、香りも豊かなので、いろんなタイプのお茶に合わせることができるハチミツやとも思います。

 今回は、ホットケーキに合わせてみようかと思います。今回合わせるホットケーキは、市販のホットケーキミックスに牛乳だけを入れただけの卵が入っていないホットケーキです。卵が入っているホットケーキは、どら焼きとかと同じようにふっくらとしたホットケーキができます。一方で、卵を入れないと、ふっくら感が無い代わりに、表面がカリッとしたホットケーキが出来上がります。

 
 ホットケーキにこんな感じでかけられるところが、このチューブ状のハチミツのいいところといえばいいところですよね。色はチューブに入っているときほど黒い印象は無いですが、ホットケーキの色が屈折して茶色いわけではなくて、純粋に色が濃い目な感じです。
 今回は、こんな感じでどら焼き風にして食べてみました。見た目ふっくらしてますが、卵使ってないので、どちらかというとカリッとしたかんじの食感です。また、卵の匂いもしませんので、どちらかというと小麦の香りのほうが強いかな〜って感じます。
 実際に食べてみました。あんまりでろーって出てくる感じではなくちゃんとホットケーキと合わさている感じがして、そのへんは大変良かったです。ハチミツにしても、メープルシロップにしても組み合わせによって吸い込まれたり、ぺとってひっつく感じでああったり、でろーって流れ出てきたりして、ほんとに組み合わせによると感じます。
 実際に食べてみた感じですが、スゴイ濃厚なハチミツやな〜って感じました。また、甘さのインパクト以上に香りがスゴイと思いました。なんの花の香りだかはわかりませんが、アカシアとかレンゲとも思えるような芳醇で強い香りを感じることができました。一般的に、ホットケーキには、小麦の香りやバターの香り、乳製品の香り、入っていたら卵の香りとかしっかりとした香りを感じる食品です。しかし、この蜂蜜の場合には、そんな事をなんとすることもなくハチミツの花の香をしっかりと感じることができました。結構、繊細なハチミツの場合、食パンとかと合わせても香りが負けてしまう事があります。そんな中、この蜂蜜の香りはスゴイと感じました。

 この記事の動画もあります。



 

2021年9月2日木曜日

金沢里山純粋はちみつ:アカシア:テースティングとアカシアのハチミツについて考える

  今回食べてみた蜂蜜は、こちらです。

アカシアのハチミツは、日本でもかなりポピュラーな蜂蜜の一つではないでしょうか。おそらく、蜂蜜売り場の前を通ったら一種類くらいはアカシアのハチミツがあるのではないかと思います。国連食糧農業機関(FAO)でも主要蜜源として紹介されていて世界的にもポピュラーは蜂蜜と言っていいと思われます。 



 石川県野々市市の養蜂場である、御園養蜂さんのアカシアの蜂蜜です。私は御園養蜂さんを知っているわけではありませんが、確か御園養蜂さんの蜂蜜を数本持っているかと思います。この蜂蜜には、金沢里山純粋はちみつと書いてあり、金沢市の犀川上流域で採蜜された蜂蜜のようです。

 写真は、石川県・富山県・岐阜県・福井県あたりが入っている写真です。上側が能登半島、下側が岐阜県の飛騨高山が縦に並んでいます。

 採蜜地に関しては、金沢市犀川上流域となっております。下の地図は、金沢市を拡大してみました。金沢市中心部には、浅野川と犀川があります。左上に金沢城があり、お城を挟むように2 本の大きな川が流れているイメージです。また金沢城の横には3 庭園のひとつである兼六園なんかもあります。犀川の上流域となっているので、支流がたくさんあるように見え、どの川かわかりませんが、地図を見てて名前が変わってなさそうな(目視で)は、真ん中の下側にある丸いあたりなのかな?って感じですね。いずれにしても、このあたりは、他の支流であっても山の中にあるイメージで間違いないのではないかとおもいます。

  では、次にアカシアってどんな植物なのか見ていこうかと思います。

 実は、日本でアカシアのハチミツと呼ばれている蜂蜜の蜜源は上の白い花、ニセアカシアを指すことが多いです。別名ハリエンジュなどともいい、葉っぱなのかな?が、アカシアに似ていることから、名前がつけられました。ハリエンジュという名前は、このニセアカシアにはトゲがあることから、ハリエンジュという名前になったらしいです。ちなみに、下のような黄色い花を咲かせるのが、本当のアカシアで、花の雰囲気は明らかに別植物です。

 結構背の高くなる樹木のようで25mを超えるような木に成長することもあるようです。根っこには細菌が居るため、荒れた土壌でも育つことができる植物です。


 樹皮や葉っぱなどには人体に有毒な成分が含まれているので食べれないです。一方で、花の部分は食用されるようで、天ぷらや砂糖漬けにして食べることがあるみたいです。 5 月から6 月頃に開花する植物で、その後豆ができます。ちなみに、豆の部分にも毒性があるようで、食べることができず、花の間だけ食べれるようです。

 ニセアカシアは、明治初期の1870 年代に日本に持ち込まれた外来種です。現在では、北は北海道から南は沖縄まで日本でニセアカシアを見ることができない都道府県は無いようです。原産国は北米で、アジアやヨーロッパにも持ち込まれました。ヨーロッパへの経路はおそらくユーラシア大陸経由ではなく大西洋経由ではないかと思いますが。

 日本に持ち込まれた理由としては、たくさんの理由がありそうですが、主なところでは次の3 つかと思います。まずは、砂防の目的。次は、土壌改良。最後が観賞用です。砂防であったり土壌改善のために持ち込まれたこともあり、山里のみならず山奥ですら植樹されている樹木のようです。また、観賞用としても持ち込まれているのため、河川の近くや街路樹としても利用されています。もちろん、蜂蜜の蜜源としての用途も期待されてきました。
 様々な用途の目的で持ち込まれたニセアカシアですが、決していいことだけでもありません。最も困ったことは、その繁殖力の強さです。ニセアカシアは、切り落とされて切り株の状態になったとしても、根付近からまた葉っぱが生えてきます。明確にニセアカシアが原因とまで特定できているのかはわかりませんが、松林や柳林はニセアカシアの繁殖で減っているようです。また、風には弱く、強風で倒木してしまうこともあるみたいです。比較的多くの国で特定外来種の扱いを受けており、日本の侵略的外来種ワースト100 にも登録されている植物です。
 特に山形県のあたりでは、ニセアカシアの開花時期とメロンの開花時期が近いようで、受粉のための昆虫の取り合いが発せいるような問題も起きているようです。
 多くの国では、良くないイメージも持たれ始めているニセアカシアですが、共存の道を行く国もあるようです。フランスなどでは、蜜源として使うだけではなく、炭の材料としても利用されているようです。また、原産地に近いカナダなどでは、沸アカシアの環境への影響は限定的でそれほど大きなインパクトは無いと考えている国もあるようです。

 長くなりましたが、本題の金沢里山純粋はちみつのテースティングに入ります。
改めて下のような蜂蜜です。

次に側面から見てみます。下の方には白っぽい結晶が溜まっているのがわかります。一方で、液状のところに関してはとろみは有るもののそこまで結晶といった雰囲気はありません。また、結晶の部分も完全に結晶化しているわけではなく水分を多く含んだドロドロの状態のようです。


 蓋を開けたときに最初に感じた香りは、キウイフルーツなどを感じさせるようなフルーティーで強い花の香です。

 一方で、食べてみた感じは、すごく優しい甘さが最初に口の中に広がります。蜂蜜の中には、喉にへばりつき喉を焼くような強烈なインパクトの甘みを持った蜂蜜もあります。しかし、アカシアの甘みはすごく優しくて丸い甘みです。また、酸味や逃げ味の雰囲気は全く感じられないです。そして、やはり花の香が花の中いっぱいに広がる蜂蜜です。


今回は、アカシアのハチミツを見ていきました。今回はアカシアの蜂蜜そのものもそうですが、それ以上にアカシアという樹木に注目してみました。今後は、蜂蜜だけではなく、その蜂蜜ができる環境や蜜源そのものにも注目していきたいと思っています。

2021年8月30日月曜日

ミールミィ:鹿児島県志布志市産の百花蜜

 京都府京都市に実際の店舗も持っておられる、金市商店 (ミール・ミィ)さんの百花蜜をなめてみた。
 今回なめてみた蜂蜜は、0076 鹿児島県志布志市産の百花蜜です。採蜜が、2019 年。

 志布志市は、宮崎県との県境に位置する市です。鹿児島県の大隅半島の太平洋側(外側)で、ボコッとへっこみがある、志布志湾のところです。下の地図の黒い丸のところです。

 志布志市は、複数の山の合間の谷部分に農村部が広がるようなところのようで、海岸部には国際フェリーターミナルがあります。安楽川と菱田川へ流れ込む川が広がっている自然豊かな場所です。桜の名所も数箇所に点在し、採蜜時期から見ても桜の蜜は十分に入っているのではないかと想像できます。3月 - 4月の平均気温は、8-20 度くらいと幅があるようにも見えるけど、2月の間に少しずつ上昇していく感じで、比較的安定した気温が保たれている地域のようです。降水確率も4月は35 - 40 % 程度で推移し、一月で40mm 程度の雨が降る過ごしやすい地域みたいです。
 気象庁のデータを確認してみたところ、2019 年の3-4月ころの志布志市の気候は、 月に30mm 程度の雨が降り比較的雨が少ない年やったみたいです。日照時間も両月ともに190h 程度としっかりとした日差しがあったようです。
 花でいうと、3月から4月頭は桜の名所が数箇所に点在しているようです。数万本規模から数千本規模の桜がある地域もあるようですね。近隣の市町村では、ルーピンであったり、サタツツジの祭りがあるようなところもあるようで、植物は色んな種類があるようです。
 志布志市には、いちご狩りなんかもやっているみたいで、1-6 月くらいがシーズンとのことです。ただ、ハウスでしょうから、なかなか蜂蜜に交じるのは難しいのではないかと思います。メロンも同様に特産品に入っていますが、おそらくこれも、ハウスの中で栽培かと思いますので、あまり交じるとは思えません。ハウス系の栽培の場合、比較的マルハナバチが使われることも多いようで、そんな意味でもこれ系の蜂蜜が流通することは珍しいのかもしれません。また、お茶の産地としても有名なようですが、お茶は秋に花を咲かせるため、越冬時に蓄えた蜜が残っていたら多少は交じるかもしれませんが、おそらくそんな可能性は高くないのではないかと想像します。


 では、本題の蜂蜜です。下の写真は、蜂蜜の色を撮ってみたものです。


まずは、色からですが、春の蜂蜜の割には若干黒目かな〜って感じる蜂蜜です。(春の蜂蜜が色が薄いってのは私の勝手なイメージで、実際にそうなのかはわからないです。アカシアや桜、レンゲが薄めの色なのが私のイメージの原因ではないかと思います。)おそらく、色で百花蜜になったのかな〜って個人的には思ったりしました。

 こちらが、私があるタイミングで持っていたアカシア蜜の色の比較です。

 アカシア蜜は、色が透明感のある黄色って感じのイメージがあります。

 次は、金市商店さんの菜の花の蜂蜜ですね。かなり色は近いと思います。
菜の花かそれに似た色の蜂蜜は上記では出てこなかったのですが、結構はいっているのかもしれないですね。



 実際に、試食を。
 まず感じたのは、酸味です。酸味がしっかりと感じる蜂蜜です。そう考えると、菜の花ではなさそうですね。昔、風邪をひいた時にもらったカリンのはちみつ漬けを思い出させるような感じで、とてもフルーティーな感じです。香りも、同じでとてもフルーティーで美味しい感じです。甘みももちろん感じることができますが、酸味のインパクトがとても強いですね。










2021年8月15日日曜日

夏の福袋: ミール・ミィ(金市商店) さんのハチミツの福袋

今日の内容

 今回は、金市商店 (ミール・ミィ)さんの「夏の福袋」を買ってみました。


 去年の年末に蜂蜜をたくさん買ったので、今年の夏はおとなしくしておこうと思っていました。毎日、会社にはちみつ入りの紅茶を持っていっているのですが、そっちの蜂蜜がなくなってきたので、探している時に、福袋を見つけたので、ついつい手を出してしまいました。

 今回買ってみた夏の福袋は、こちら https://miel-mie.com/SHOP/fuku-summer.html です。蜂蜜の日8/3 に合わせて、期間限定で発売されておりました。また、蜂蜜は、購入者が選べるのではなく、金市商店の店員さんがランダムに選んだものになっており、国内のシングルオリジンが3本と海外のシングルオリジンが2本の組で入っているとのことです。6000 円相当の蜂蜜が3240 円+送料で買え、多くの地域では、送料いれてもまだちょっとお得な感じかとおもいます。(期間限定の商品なので、リンクが無くなっているタイミングがあるかもしれませんが。)実際のサイト内での文言が↓ です。

【はちみつの日フェア限定】《数量限定》夏の福袋

【はちみつの日フェア】
8/1(日)~8/16(月)期間限定、数量限定でのご用意です。
なくなり次第終了いたします。
ハニーハンターがセレクトしたシングルオリジンハニーが5個入って、なんと6,000円相当が3,240円の大変お得なセットです。

(シングルオリジンが5個入っているとなっておりますが、実際には百花蜜も含まれていました。私の認識でのシングルオリジンの意味が間違っているor 異なっている可能性もあります。例えば、産地がシングルオリジンな場合とか。とは言え、個人的には金市商店の蜂蜜は美味しいので、特に気にはなりません。この記事を書いていてふと思っただけです。)

"追記:金市商店のハニーハンターさんがプレスリリースで、シングルオリジンの話を書いておられました"

金市商店の蜂蜜

 金市商店さんの蜂蜜は、一定以上の信頼性の高い質が保証されていると言っていいかと思います。いろんな養蜂場の方と話したりしますが、「どこの蜂蜜が好きですか?」って聞かれたときとかに、いくつか列挙する中のひとつに「金市商店さん」って言うと、養蜂場の方も納得なさる方が比較的多いです。大手百貨店に下ろせるのもそのあたりの信頼が高いのではないかと思います。と、養蜂場の方もおっしゃってました。
 金市商店の蜂蜜は、下記にあるようにナンバリングがされています。これは、比較的最近始められたらことかと思います。2018 年の蜂蜜が0012 なあたりからも、想像できますね。私が、自分の持っている蜂蜜をナンバリングし始めたあたりと同じくらいの時期ですねwwww ナンバリングは、採蜜時期ではなく、ボトリングのタイミンではないかなと私は想像しております。2016 年の蜂蜜が0071 なあたりからも、そんな予想ができるかと思います。
 国産蜂蜜の場合は、白いラベルでラベリングされており、外国産の蜂蜜の場合には、ピンク色のラベルでラベリングされております。

どんな蜂蜜が入っていた?


 実際に入っていたモノはこんな感じでした。また、試食してみてませんが、試してみるのが楽しみです。
  • 0012
    • 菜の花
    • 青森県五戸町
    • 日本全国で採れる花と言えば菜の花は代名詞の一つかとおもいます。蜂蜜としても、よく聞く蜂蜜の一つですね。
  • 0068
    • ハゼ
    • 和歌山県有田郡
    • ウルシ科の植物で、クラスタ状の花から紅葉まで楽しめる樹木です。
  • 0076
    • 百花蜜
    • 鹿児島県志布志市
  • 0100
    • フィンランド
    • 百花蜜
  • 0071
    • セルビア
    • ひまわり
    • ひまわりの蜂蜜は、海外産ではちょくちょくと見かけますよね。特にフランス産とか多いイメージがしますね。セルビアって、自分の中では未知の国で、そんな国の蜂蜜が入っていたこと

蜂蜜の福袋を考えてみる

 既に蜂蜜好きではあるが、金市商店の蜂蜜を試したことが無い人には大変おすすめな商品かと思います。蜂蜜ってやっぱり一期一会な所が多いと私は思っており、自分が普段好んで食べる蜂蜜とは違うものが入ってくるあたりは、来るまでもワクワクがあります。また、実際に受け取った時に、自分の知らない世界の蜂蜜を経験することができるし、お値段もお得となっているのあたりが、理由です。

 蜂蜜に興味があるけども、まだそんなに好きとかってレベルではありませんって人には、人によりけりかと思います。ビールとかのお酒でも、同じ名前のカテゴリーでも味や薫りが違うのと同じように、蜂蜜もその年・種類・群によってだいぶ変わってきます。なんで、いきなり無作為で選ばれるのは、そこで蜂蜜の概念がついてしまうと思うので、どんな蜂蜜が来ても適応できる人には良いと思いますが、え〜〜〜こんなのがっかりって思ってしまう可能性がある人には、おすすめできません。

 既に金市商店の蜂蜜を持っている人は、持っている蜂蜜と同じものが入っていてもがっかりしない人には良いと思います。金市商店の蜂蜜の質に関しては、既にご存知でしょうから、本当にそこだけかと思います。私の場合も、いくつかかぶっていたけど、それを優先的に使えるから良いか。程度に思ったので、そんたタイプの人には良いのではないかと思います。車でのワクワク感もありますし、良いですよね。私の場合には更に、別の蜂蜜もまとめて購入したので、ちょうどよかったです。

最後に

 まだ、実際になめてみた蜂蜜は1つだけで、これから順番に開けてなめてみようかと思ってます。実際に試食してみた感想は、改めてレビューしていきたいなって思ってます。実際になめてみるのが楽しみです








2021年7月26日月曜日

ペアリング:菩提樹蜜と雑穀米パン

 久々に蜂蜜のペアリングっぽいことをやってみました。

 今回は、金市商店さんの蜂蜜をパンに合わせてみました。ここしばらく、蜂蜜をペロッとする機会が少なかったので、とても久しぶりです。理由としては、甘いものをついうっかり食べてしまって、蜂蜜までペロッとすると糖分摂りすぎかもって思ったからです。そんな理由で、今回は、とても久しぶりに食パンに合わせてみました

本日のハチミツ:菩提樹

今回合わせたはちみつは、今年の年始かな?にまとめて買った金市商店さんのはちみつのひとつ。   金市商店の菩提樹 0152  北海道釧路市産






 今回のハチミツは、非常に優しく丸い雰囲気を感じることができる所が特徴的に感じる。ほのかに甘みを感じることができる。また、その甘味の中でほんの少しコクを感じる。甘みが通り過ぎたときに感じるコクが心地いい。甘みのあとで、鼻の中に花の香がいっぱいに広がる。花の香がすごく気持ち良い。酸味とか苦味はほぼない感じ。

ペアリング:雑穀米が入った食パン

 次に、実際にパンに合わせてみた。
 今回は、雑穀米が入ったパンを合わせてみました。
もっちりとした食感が特徴のパン。一方で、雑穀米パンでよくあるような酸味とかはあまり感じなかった。そして、香りもそんなに強いパンではない。白い食パンと比べると、小麦の香りも少し抑えられている感じがする。


 香りが少ないとはいえ、やはり、雑穀パン。それなりに雑穀パンの特徴は持っています。そんな中でも、しっかりとしたハチミツの香りを感じることができる。また、その香りは、損なわれた香りではなく、お互いに強調し合ったいい反応をしていると言える。コクに関しても、パンの邪魔をすることなく、パンと強調し合ったいい組み合わせと感じられるレベルのコクがある。

 一方で、ハチミツ単体でなめた時にはほとんど感じなかった酸味。これは、パンに合わせることで、ほんとりと酸味を感じることができた。この酸味は、雑穀パン独特の酸味とは明らかに異なっていることがわかる。酸味のあるハチミツのそれに非常に近い。

 単体で食べたときと、他の商品と組み合わせたときで味の増減があるところが面白い。特に、酸味のようにそのままではほぼ感じなかったのに、食パンに合わせたら現れるあたりが良い。

 個人的には、塩味の強いようなチーズとかに合わせてみるのも良さそうな印象を受けました。


菩提樹

 菩提樹とは、アオイ科(シナノキ科に入ることもある。)の10 - 30m くらいの高さの落葉樹の樹木です。6月から7月ころに、果実のような見た目のツボミから、淡い黄色の花を咲かせます。中国が原産で、日本には平安時代末期から鎌倉時代初期のタイミングで持ち込まれたとされています。おおよそ30種類くらいが存在するようです。耐寒性に優れているため、日本でも北部に多いみたいです。種類によってはインドとか暑い地域でも育つ種があるようです。

 樹木の好みとしては、湿気を好みます。

 樹齢200年を超えるような菩提樹もあるようで、かなり長寿な樹木な方と言えるでしょう。

 ミツバチや、アゲハチョウが好んで集まってくる花ですので、しっかりと蜜を蓄えているのかもしれません。

 ほぼ菩提樹の一種で、リンデンと言う名の樹木が海外ではあり、ハーブティーとして花が使われることもあります。リンデンのハチミツ、リンデンハニーは、シナモンを感じさせるような香りがあるらしく、ヨーロッパでは最高級ハチミツの一つとして数えられるようです。リンデンハニーの香りには、安眠効果があるとされており、寝る前にお湯やぬるま湯に溶いて飲んでから寝ると良いとも言われているようです。私はやったことがありませんが、シナモンを感じさせるような香りから、コーヒーやカレーに使う人も居るようです。

 今回のハチミツは、北海道釧路市産のはちみつでした。北海道では、開花は7 月から8 月にかけてが最盛期のようで、夏の花のイメージになるのでしょうか。また、山に自生していることが多いようで、北海道産のハチミツの中では生産量が上位に入る北海道を代表するはちみつのひとつと言えるようです。



金市商店
 金市商店さんはミール・ミィという店舗で京都府京都市内で展開されている、1930 年創業の老舗養蜂場です。百貨店とかからも信頼があつく、他の養蜂場のおじさんとかと話していても、金市商店さんのハチミツは信頼が高いよねって話をちょくちょく聞きます。ハニーハンターの三代目社長である市川拓三郎さんが、自分で世界中を飛び回り納得したハチミツを販売しておられます。店舗でも、全てのハチミツの試食をして、自分好みのハチミツを選ぶことができます。結構多くの養蜂場さんで、試食できると思いますが、結構気楽に試食できるのは金市商店さんと、盛岡の藤原養蜂場さんが圧倒的ではないかと思います。

 また、金市商店さんでは、ハチミツの特徴を比較的システマティックに分類できている養蜂場さんではないかと、個人的には思います。


2021年3月24日水曜日

菜の花の花粉を顕微鏡で見た:アスパラ菜

 この記事は何?

 アスパラ菜という野菜の花が手に入ったので、顕微鏡で見てみました。
 アスパラ菜は、アスパラガスと関係してそうな名前ですが、あんまり関係なく、ネットで調べた限りでは、食感や味がアスパラガスに似ていると言うので名付けられたようです。確かに、茎に甘みがあっておしかったです。元々中華料理の食材の野菜を掛け合わせて作られた野菜らしいです。

 アスパラ菜は、シラスと一緒にパスタにして食べたのですが、すごいリッチな花の香りがしておいしかったです。

 今回は、アスパラ菜の料理ではなく、アスパラ菜の花がついてきたので、顕微鏡で見てみたときの話です

実際に見てみた
まずは、プレパラートに花を置いたときに黄色い粉がプレパラートに付いたので、これをみてみました。最初、倍率が低いときは、右上の様な黄色い塊で見えていて、なんか大きい花粉やな〜って思ってました。実際ピントが合ったところ、アメフトのボールの様な楕円形の粒子の集まりであることがわかり、このツブツブ一つづつが花粉であることがわかりました。


 蜂蜜を顕微鏡で見たときに、小さい黄色い粒子や緑色の粒子が見えますが、それと比べると比較的大きい粒子に見えました。花の色に比べると、うっすらとした黄色なのが印象的です。

 次に、花本体を顕微鏡で見てみました。なんか、真ん中に見えているものが雄しべのようで、花粉のようなものがしっかりと付いていました。どちらかというと、この画像では花粉というより、果実の中のワタの部分に見えますね。

 次は、別の角度から。
 画面の右側に見えている緑色の部分が雌しべでしょうかね。
 確かにこのシーンを見ていると、かなりふわっとした花粉が色んな所に付いているのがわかります。また、雌しべと思われるものの頭の部分にも花粉が十分についており、受粉がしやすいのではないかと思う状態です。ミツバチが蜜を飲むと、体中に付くのが容易に想像できますし、菜の花系は群衆するイメージもあるので、近くの株との交配も簡単そうに感じます。



youtube でも動画にしてみたので、興味がありましたら見てみてください
https://youtu.be/Xxn4gH2Gt1Q

2021年3月5日金曜日

食パンに,色んな蜂蜜をペアリング

 この記事は?

食パンにどんな蜂蜜があるかペアリングをしてみました.
ペアリングとは,ワインで料理に対してワインを組み合わせて楽しむ時に使ったりしますね.
今回は,ワインと料理ではなくて,食パンに対して蜂蜜を組み合わせてみることにします.

ワインのペアリングでは,ワインにめちゃ詳しい人なんかがやるんじゃないのかな〜って思います.
私は,蜂蜜をそこまで知り尽くしているわけではないので,この蜂蜜を合わしてみよう!
ではなくて,自分の手元にあるいくつかの蜂蜜で合わせてみました.
今回の蜂蜜は,手元にあるものの中で,チューブ状でスプーンが必要なく,かつ,結晶化していないもので試しました.
結晶化している蜂蜜は,それはそれで美味しいですが,その場合,舌触りなどの要素も入ってきて,比べることが複雑になるので,まずは液状の蜂蜜限定でやってみました.

どんな蜂蜜でペアリングしたの?

写真のような蜂蜜を今回は試してみました.
左の2本は,主に一種類の蜜源から採集された蜂蜜です.
真ん中のぶっとい蜂蜜は,複数の蜜源の花から採集した百花蜜です.
一番右の黒いものは,メープルシロップで,蜂蜜とは若干違いますが,こんなラインナップです.

右らか順番に

  • 新潟県南魚沼市の さいき養蜂園 さんの蜂蜜
    烏山椒蜜
  • 岩手県盛岡市の 藤原養蜂場 さんの蜂蜜
    とちの花
  • オーストリア産の蜂蜜
    百花蜜
  • 京都府京都市の ミール・ミィ(金市商店) さんの メープルシロップ
    メープルシロップは,蜂蜜とは若干違いますが,比較的使いやすく,かつ,手軽に手に入るものなので入れてみました.

以上の様な感じです.
単花蜜が,国産はちみつで,百花蜜が海外産蜂蜜となっています.
下の写真のような感じの食パンに合わせてみました.


 実際にペアリング

 まずは,さいき養蜂園さんの烏山椒です.
 パッケージを見ていると,なんかピンク色の小さな花を咲かせる植物のようですね.


 烏山椒の蜂蜜は,アカシアやトチ程にはよく見る蜂蜜ではありませんが,養蜂場で買う蜂蜜のラインナップには比較的よく入っている比較的ポピュラーな蜂蜜の一つではないかと思います.
 蜂蜜そのものは,普通に単体で舐めた時に,花の香がフルーティーで,柔らかい甘さで酸味や癖のない食べやすい蜂蜜です.
 これを,パンに合わせたところ,最初に感じたのはフルーティーな花の香ではなくて,若干の酸味でした.別に,不快であったり,他を邪魔するような酸味ではなく,蜂蜜の酸味といった感じの酸味でした.その後で,烏山椒の蜂蜜らしい花の香りが鼻に入ってきます.ほんのりとした花の香というよりはしっかりとした花の香を感じることができた.といった感じで,感じることができました.もちろん,蜂蜜の甘さも感じることができましたが,酸味と香りの印象のほうがしっかりと残っています.


 では,次は,とちの花です.

 トチの蜜は,烏山椒と比べると比較的よく見かける蜂蜜ではないかな?って思います.
道の駅とかでもちょくちょくと見かける事があります.個人的には単花蜜の中では,アカシアについでよく見る蜂蜜の一つではないかと思っています.
 酸味やエグミはまったくなく,柔らかな香りと優しい感じの甘みが特徴的な蜂蜜ではないかと思います.アカシアと比べると少し特徴が強いかと思いますが,野原の蜂蜜などと比べると,優しい蜂蜜なイメージが私の中にはあります.
 実際に食べた感想ですが,蜂蜜の甘さと,パンの味,香りが両方とも引き立つ感じの素晴らしい味やったと思います.最初に食べた時に,最初に蜂蜜の柔らかい甘さが口の中に広がり,その後で食パンの味と香りが広がる感じで,このパンに合わせるときにはすごく良いバランスやったのではないかと考えます.特に,トチ蜜は,酸味やエグミ,もしくは強いコクがあるわけではないので,素直な白いパンには相性が良かったのではないかと思います.


 次は,百花蜜です.百花蜜は,決まった特徴があるわけではなく,蜜現地・採蜜年・採蜜季節などによって全く異なるものになります. 

  この百花蜜は,喉を突くような鮮烈な甘みがり,香りもかなりしっかりとした蜂蜜です.とは言え,かなり甘い部類の蜂蜜の中ではまだおとなしい方ではないかなって感じます.エグみや酸味などの刺激がたくさんある蜂蜜というわけでも,かなり食べやすい感じで,子供とかも好んで食べるのではないかな?って感じます.
 この蜂蜜,上でも書いたのですが,エグミや酸味を感じない食べやすい蜂蜜と書きました.しかし,この蜂蜜食べた時に驚いたのは,酸味を最初に感じました.酸味も様々ありますが,パンに蜂蜜を合わせた時に感じた酸味は,不快感は無くほんのり美味しいって思う感じの酸味でした.また,この蜂蜜そのまま食べた時の香りはすごい芳醇でフルーティな香りがし,とは言えずっと繊細かと言うとどちらかというと自己アピールをバンバンしてくるような蜂蜜です.しかし,パンと合わせたときには,蜂蜜の香りの繊細部分はパンのハチミツに取られてしまい,実際に感じるのは自己アピールの部分だけな感じでした.このハチミツの顔の豹変は,今日のハチミツペアリングでは一番すごい変化な用に感じました.
 このハチミツは,もっと強いパンや,乳製品に合うのではないかなって思いました.


 最後は,メープルシロップです.
 メープルシロップは,水分量が多いようでサラサラです.
ただ,バターがを乗っけたホットケーキに更に乗っているイメージがあります.
ですので,甘みもしっかりしており,それだけではなく,しっかりとした強い樹木の香りがするイメージです.
このメープルシロップも,しっかりとした味と香りです.
(流石に,サラサラのメープルシロップをスプーンでペロッとしたことはないですが)
 ここまでのハチミツは全部,黄色いって色が適していると思いますが,メープルシロップはどちらかというと茶色に近いと思います.ハチミツの中でいうと,蕎麦よりは色は薄いので,茶色側の林檎蜜が近いかと思います. 
 食べる前の予想では,樹木蜜の様な味わいが来るのではないかな〜?って思っていましたが,実際に食べた感じでは,プリンのカラメルのような味わいで,メープルシロップの強さを優しくして,全く別の表情に変えてくれていました.パンを邪魔すること無く,でも存在感をしっかりと持っているメープルシロップは,ハチミツとは若干違うものではありますが,みんなが大好きな理由がわかりますね.しかも,食パンのほうが固くて強いパンよりも液体が染み込んでいくかと思ったのですが,そんなわけでもありませんでした.これは,パンの密度もしくはパンを作る時に使う油分の関係かな〜って考えてみます.


 

実際に食べ比べてみての感想
 蜂蜜の味そのものを楽しむなら烏山椒が良かったかと思います.しかし,パンに合わせるという意味では,とちの花や,メープルシロップが相性が良かったかと思います.今回の白いパンに付けるという意味では,今回合わせた百花蜜はちょっと相性が良くなかったかと思います.この百花蜜は,すごく自己主張が強く,しっかりした味なので,合わせるパンももう少し強いパンのほうが良かったと言う感じの感想を持ちました.

最後に

 今回の感想は,あくまでもDONQ さんの食パン状の白いパンに合わせた時の感想です.
同じ白いパンでも,使われている粉やバター練り方や焼き方が変われば合わせた時の蜂蜜の顔は変わります.
また,他のパンや,ホットケーキ,その他の食品に合わせたときはまた別の顔に香ると思います.
生で舐めた時の顔は更に違うと思います.
 
 このコンテンツは,下のYoutube でも,実際に食したタイミングの感想を載せています.

 (一部の写真に,スクリーンショットっとの文字が出ちゃっていますが,全部自分で作ったコンテンツです) 
 



2021 年までに購入したハチミツコレクションの紹介:一部発掘漏れしている

  2021 年に、ハチミツコレクションが200 本を超えた。今まで、よく使うハチミツとかの紹介はしてきたけど、全部のハチミツコレクションを紹介したことはなかったので、順番に紹介していこうかと思う。  動画は、2022 年の1 月に録画したが、編集してたら半年が経ちました。 先ず...